先日、新宿で開催された 東京ドキュメンタリー映画祭2021 にて鑑賞した、 『オロッコ・ギリヤークの生活』 。
かつて樺太(現サハリン)に居住していた オロッコ(現ウイルタ)とギリヤーク(現ニヴフ)の人々の生活を、宮本馨太郎が北方文化調査で訪れたときの1938年の記録映像です。
以前 網走にある 北方民族博物館 で見たアイヌ民族以外の北方民族のシャーマニズムに関する古い映像を見て、シベリアやツングースのシャーマニズムにとても興味を持っていました。
そして、北海道には少数ですが、アイヌ民族以外の少数民族の方々も暮らしていることということを初めて知り、驚きました。
今回、『オロッコ・ギリヤークの生活』 を鑑賞するのを機に、オロッコ(現ウイルタ)とギリヤーク(現ニヴフ)ほか、北方系の少数民族についての知識を少しですが得たので、まとめておきます。
◆映像は 『オロッコ・ギリヤークの生活』 となっているのだが、実はオロッコ(現ウイルタ)とギリヤーク(現ニヴフ)は、かなり異なる系統の民族であるようだ。
しかしどちらの民族も樺太とその近辺に居住しており、また、両民族ともアイヌとの交流・交易があり、戦後一部の人々が網走に移住させられたため、合わせて紹介されているようだ。少しややこしい。
●オロッコ(現ウイルタ):
樺太の中部以北に住む ツングース系の少数民族 。ウィルタ語を話す。アイヌからはオロッコ と呼ばれた。
シベリアのツングース系諸族、樺太北部のニヴフ、南部のアイヌとも交易をしていたと伝えられている。
第二次世界大戦前には南樺太に居住、戦後一部の人々は網走市などへ移住。
●ギリヤーク(現ニヴフ):
オホーツク人の後裔と目されている民族である。ニヴフが自称であるが、かつてロシア人によりギリヤークと呼ばれていた。
古シベリア諸語の一つである固有の言語ニヴフ語を持ち、アイヌ・ツングース・満洲系諸族やモンゴル系民族とは別系統の民族である。
多くは樺太(サハリン州)、大陸アムール川(黒竜江)下流域に住む。
人口は約5000人。うち半数強2700人ほどがサハリン島に居住する。
南樺太に住んでいたニヴフ人は、敗戦後にウィルタと同じく網走に移住した(させられた)。
菅原幸助によれば、1966年時点で網走3世帯、函館2世帯、札幌3世帯で30人いたとされる。
参考HP:http://shosuzki.blog.jp/archives/70269327.html
以下の動画は、二ヴフと言語的に関係があるかも?といわれているチュクチ・カムチャツカ語族のチュクチ族のシャーマニズムな動画です。
『オロッコ・ギリヤークの生活』では音声はありませんでしたが、もし聴けたとしたら こんな感じかな?と想像してしまいます。
お読みいただきありがとうございました。
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