ミュージシャンはNFTで稼げるのか

だれにでもわかるNFTの解説書

 

NFT…。

 

聞いたことあるけど、具体的に何するものなのか、イマイチよくわからない。

それがNFT。いったい何なの? NFT

 

そこで本を一冊読んでみました。

 

 

 

だれにでもわかるNFTの解説書

 

とても良い本だと思います。わかりやすい。よく理解できた。ような気がする。

そしてわかったこと。

 

 

 

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…NFT、いらねぇーーーーーーー!!

 

という事でした。以下その説明です。

 

 

 

NFTとは?

 

現在、NFTは世界中で取引されているが、その主な商品は「デジタルアート」である。

 

その他には「ドメイン名」、「仮想世界でのアイテム」、「デジタルトレーディングカード」、「スポーツ選手の動画」、「電子書籍」などが売られている。

 

 

勝手な推測だが、購入者(利用者)は、現段階では ほぼ この2タイプしかいないのではないだろうか。

 

  1.  お金がクソほど あり余っている人
  2.  仮想通貨などを駆使して少しでも資産を増やしたい投資家

 

①のお金が有り余っている人は、本当に趣味で購入している。

彼らの興味の対象は、オンラインゲームのアイテムやネット上で使用するアバター、好きなキャラのイラスト、人気グラフィックデザイナーによる最新の雰囲気をまとったアート作品などだと思われる。

 

②の投資家は、好き嫌いとかではなく、「値がつり上がりそう」とみなされた作品を、投資目的で購入している。

 

なので、以上の2点に当てはまらない人には 全く必要のない世界だと思った。

(あくまでも現段階では、だが)

 

 

 

自分が何故NFTに関する本を読んだかというと、

自分の楽曲を NFTを使って世界に売ることができるだろうか?

と考えたからだ。

 

しかしこの本には はっきりと次のように書かれている。

 

「アートはNFTと好相性だが、音楽はNFTと相性が悪い」

 

これには音楽と絵画の根本的な違いが関係している。

 

 

果たして楽曲はNFTマーケットで売れるのか?

 

NFTマーケットとは、簡単に言うとブロックチェーンの技術を使ったデジタルデータの売買なのだが、大まかな特徴としては以下の3点だ。

 

  • 「オリジナルデータ」であることを完全に証明できる
  • オリジナルデータのみならず、コピーデータにも価値をつける ことができる
  • データが転売された場合も、その収益の一部がアーティスト本人に還元されることが可能

 

 

NFTのサイトでは、絵画やイラストなどのデジタルアート以外にも、「音楽」が売られていることは売られている。

 

が、音楽はジャンルとしては アートに比べると弱いようだ。

 

アートはオリジナルのもの、一点ものに価値がある。

美術館などに行って本物を鑑賞することに意義がある。

アーティストからすれば、その1点しか創作できないので、その1点をいかに高く売るかが重要である。

 

しかし音楽はそうではない。

音楽はたくさんの人に聴いてもらってナンボだ。

 

コンサートの回数が増えても その価値が下がるということはなく、逆にたくさんCDを買ってもらってたり、たくさんダウンロードしてもらうなど、1曲をどれだけたくさんの人に買ってもらうかで収入に差が生まれる

 

多くの人に聴いてもらうことにより売り上げにつなげるビジネスなので、どちらかというと所有者の数を狭める方向で希少価値を高めるNFTビジネスとは相性が悪い、という事なのだ。

 

 

著者は本の中で、

 

音楽の場合は視聴できれば満足するユーザが多いので、ミュージシャンとファンがつながる実験的な意味合いが大きい

 

と説明している。

 

 

現在 音楽ジャンルのNFTで成功しているのは、すでに人気のあるミュージシャンが、ファンのために付加価値を付けて限定的に販売しているパターンのものらしい。

 

「ファンクラブ限定のプレミア盤、メンバーの豪華生写真付き!!」みたいな感じ。

 

だからアイドルの人とかはすごくNFTとは相性が良いと思う。

ビジュアル系バンドにも良いと思う。

 

だけど、楽曲そのものや、ライブで勝負するタイプのインディーズバンドやシンガーソングライターには用はなさそうかな…と思った。

 

 

 

結論

NFTマーケットプレイスは、Myspace や BANDCAMP のようにアーティスト同士が交流したり、新たなファンを獲得できるような場ではない。

もともとファンがたくさんいるアーティスト向けである。

 

MFTで稼げそうな人→

  • すでにファンがたくさんいる人
  • アイドル
  • ビジュアル系バンド

 

難しそうな人→ 

  • 上記以外のすべて

  (楽曲勝負の人、ライブ重視のロックバンド、知る人ぞ知るミュージシャンなど…)

 

 

とはいえ、投資目的の人が中心とはいえまだまだ目新しい世界ではあるNFT。

サイトを覗いているだけでも楽しいので、一部ですがリンクを貼っておきます。

 

OpenSea (オープンシー)

世界最大級のマーケットプレイス。NFTと言えばまずはココ。

 

Rarible (ラリブル)

アート作品がメイン。

 

NiftyGateway (ニフティ・ゲートウェイ)

出品審査がかなり厳しいため作品のレベルは高い。その代わり値段も高い。

 

SuperRare (スーパーレア)

アート作品に特化。2次流通の10%がアーティストに還元される。

 

XANALIA (ザナリア)

急成長中の次世代マーケットプレイス

 

という事で、音楽アーティストさん向けに、NFTについて簡単にですがまとめさせていただきました。

NFTについてもっと詳しく知りたい方は、是非こちらの本をお読みください。

すごくわかりやすくておススメです!