2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

多声音楽の起源をさぐる 番外編2【中世西洋音楽のおすすめ動画】

中世西洋音楽 とは、6世紀頃から15世紀にかけての中世の西洋音楽を指す。 8世紀~10世紀ごろにかけてグレゴリオ聖歌が成立したが、これは単旋律(モノフォニー) であった。 その後、多声音楽がどのように発展していったかは 過去記事 ↓ でも書いたが、 hi…

多声音楽の起源をさぐる 番外編1 【世界の民族音楽】

世界各地の民族音楽ではどうか? (北欧サーミ族のシャーマン太鼓) これまで記録がたくさん残っているため西洋音楽を中心に見てきたが、もちろん世界各地に残る民族音楽にも、ハーモニーは存在する。 しかし、多くの民族音楽、特に先住民族や少数民族に伝わる…

多声音楽の起源をさぐる 最終章【紀元前~古代文明】

中世から始まり古代ギリシャ文明を経て、ようやく紀元前まで来た。長い旅であった。 それでは、紀元前より前の 古代の音楽とはどのようなものなのか? というか そもそもそれを知る事はできるのか? 古代ギリシャ以前にも もちろん文明はあり、そこには必ず…

多声音楽の起源をさぐる その6(古代ユダヤの音楽)

前回の記事で、西洋音楽のルーツであるキリスト教聖歌のルーツのひとつ、古代ギリシャ音楽について調べた。 今回はもう一つのルーツである古代ユダヤ、そこではどんな音楽があったたのかを探る。 前回までの記事はこちら↓ ●多声音楽の起源をさぐる その1 ●…

多声音楽の起源をさぐる その5(3世紀~紀元前)

これまでの調べで、多声音楽の起源を調べるにあたり西洋音楽のルーツである聖歌をたどっていくと、東方(オリエント)に古い形が残されていることがわかった。 前回の記事では3世紀~5世紀ごろに成立したと考えられている東方教会の聖歌について調べた。 前回…

多声音楽の起源をさぐる その4(8世紀~3世紀)

前回の記事 までで、8~9世紀頃にグレゴリオ聖歌が成立・発展し、ポリフォニーの原点であるオルガヌム というものがあらわれた、という事を知った。 という事で、いちばん最初の疑問である Q.「歌でハモるのっていつどうやって始まったんだろう?」 に対する…

多声音楽の起源をさぐる その3(セクエンツィアとオルガヌム)

単旋律から複旋律へ 西洋音楽で はじめて多声音楽の萌芽が生まれたのは、8世紀ごろと言われている。 グレゴリオ聖歌の成立は8世紀ごろだが、それと時を同じくして8世紀ごろのスイスの修道院で、複旋律(ポリフォニー) が生まれた。 つまり グレゴリオ聖歌の…

多声音楽の起源をさぐる その2(9世紀~8世紀)

さて、前回の続きです。 【音楽の不思議を解く〜音楽はどう生まれ、発展してきたのか〜】 多声音楽の起源を知りたいと思い、手始めにまず この本↑ を読んだ。 この本によると "多声音楽の起源は9世紀ごろの聖歌である" と書かれている。 しかしこの本から私…

多声音楽の起源をさぐる その1

「多声音楽」、つまり和音で歌う合唱(いわゆるハモり )というものは、いつ頃どのように発生したのだろうか? 以下の記事は、音楽の勉強をマトモにした事のない素人同然の私が、この疑問を解消すべく 本とネットで得た知識を 自分なりにざっくりとまとめ、…

祇園祭と八坂神社の起源について その③ (終)

八坂エリアというのはもともとは、高句麗系渡来氏族・八坂造の一族が住むエリアであり、八坂塔も八坂神社も彼らの氏寺だったということがわかりました。 では最後に残った疑問、 ・八坂造が祭る前の八坂神社の主祭神は何だったのか? ・なぜ高句麗系の八坂造…

祇園祭と八坂神社の起源について その①

以前から気になっていた、祇園祭と八坂神社の起源について、気になったので調べてみた。思ったよりもすごく長い記事になってしまった…。 興味のおもむくままに、深堀してみました。よろしければお付き合い下さい。 八坂神社の起源は? 創建時期:2説あり 説…

【無料低額診療】お金がなくても医療は受けられる

経済的理由で、治療をあきらめないで! ためらわず「無料低額診療」にアクセスを 経済的困難がある場合でも、誰もが無料または低額で必要な医療が受けられる「無料低額診療事業」。同事業の周知に尽力する社会医療法人同仁会・耳原総合病院(大阪府堺市)の…

富士山信仰と大生部多のこと

秦河勝について調べていたら、大生部多(おおふべのおお)のことが出てきた。 大生部多とは 西暦644年(飛鳥時代)に駿河国は富士川近辺で、”虫” をまつることで幸せになれるという教義で、古代日本史に史上はじめて登場する新興宗教の教祖だ。 その盛り上が…